このところ実家の片付けに伴う、ご相談をよくお受けします。
実家の片付けでお悩みの方は多いと思います。
実際、私の所にご依頼を受けたケースのお話をさせて頂きます。
Aさんの場合
Aさんはお父様の介護があり、一人暮らしの家を引き払ってご実家に同居されていました。
同居以前にお母様は亡くなり、実家にはお母様の物もそのまま。
介護のお父様も亡くなられ、実家を売却して、自分は引っ越すことに。
売却するには内見が必要ですが、家の中にはご両親の荷物とご自身の荷物が山盛り!!
さあ、困った!!というご依頼でした。
内見までには一か月もありませんでした。
Bさんの場合
Bさんもお母様の介護もあり、ご実家に同居されていました。
こちらもお父様はすでに亡くなられていました。
そしてお母様が亡くなりました。
Bさんは賃貸物件でしたが、市営住宅で介護用の物件でしたので引っ越しに迫られました。
ほどなく同じ市営住宅に引っ越しが決まりましたが、こちらも実家に荷物がたんまり!!
さぁ、困った!! とのご依頼でした。
この方は、私が伺うまで少しでも物を減らそうと、連日頑張って親の物の片付けていました。
でも、思い出シンドロームになってしまいました。
※思い出シンドロームとは、思い出の品が出てくる度に感情が高まり、作業する手が止まってしまう症状
私が電話した時には、自分のことをすごく攻めていらっしゃいました。
そして大切なアルバムを処分しようとしていたので、止めました。
この時、思い出シンドロームのお話をしたら、合点がいったそうです。
アルバムの処分も思いとどまり、新居に持っていかれました。
現実は厳しい
実家の片付けでお悩みの方は多いと思います。
親御さんも“自分たちの物がなんでも捨てられてしまうのではないか”と思いからなかなか受け入れてくれません。
中には『自分が死んだら全部捨ててれくれればいい』などと言う親御さんもいます。
しかし現実は、残されたお子さんがこの様に困ってプロに依頼されるのです。
ご自分でやるにしても、処分するだけでも多額の費用が掛かります。
また短期間でやらなければならないとなると、気力だけでも大変です。
一日でも早く、片付いた家で親が安全に過ごせますように♪
そして、親が元気なうちに、少しでも片付けが前に進むことを願っています。