着なくなってしまった服は、あなたはどうしていますか。
リサイクルショップに持って行ったり、フリマサイトで売る。
または地域のゴミに出すという人も多いでしょう。
この地域のゴミして出された衣服は、その後どうされるかご存知ですか。
今日は地域のゴミとして出した衣類のその後を追ってみたいと思います。
神奈川県大和市の場合
私が住む神奈川県大和市の場合
- 古着として輸出
- 工業用ウエス
- 車の内装材
とあり、回収された後も、きちんとリユースやリサイクルされていると私は思っていました。
この中の何に問題があるかというと、“古着として輸出” です。
古着として輸出
地域のリサイクルと古着を出したことがある人は多いと思います。
また最近は、大手アパレルメーカーも店頭で古着を回収する企業も増えてきました。
このように集められた古着の多くは、国外に輸出されています。
国連の統計によれば、これだけの量が海外に輸出されています。
海外ってどこ?
日本やアメリカ、ヨーロッパ諸国などのいわゆる先進国では大量の服が余っているため、回収された古着は途上国に輸出されます。
その多くはアフリカにたどり着きます。
途上国で暮らしている人は貧しくて服を購入することができない。
だから先進国に暮らす恵まれた私たちが、いらなくなった服を途上国に寄付してあげよう。
それは古着のリサイクルにもなるため、環境への配慮にもなる
このような話を聞いたことがある方もあるかもしれません。
先進国に住む人は、いらなくなった服を処分できて
途上国の貧しい国の人は、安く服を手に入れられる
互いに助かっているんだから、ウィンウィンじゃないか。
その様に感じられるかもしれません。
古着を輸入した国の現状
実はその多くは、輸入された国で埋め立て処分されています
すでに先進国から、とんでもない量の古着が輸入されており、行き場を失い最終的に埋め立てられていました。
ガーナの場合
輸入される古着の量は 毎週1500万着
近年はファストファッションなど、低品質の古着が増えていて、誰の手にも渡らなかったものは、最終的に埋め立て処分されています。
ガーナに輸入される古着の約4割は、埋め立て処分されていると考えられます。
このニュースはアメリカBBCがTwitterにアップしていたので、目にされたことがあるかもしれません。
今日の記事は、フリーランス国際協力師原貫太のYouTubeを抜粋して記事にしています。
もっと詳しく知りたい方は、こちらからご覧ください。
【善意がアフリカを殺す】古着リサイクルの「不都合な真実」を暴露します
考えて手に入れよう
私たちがリサイクルになると思って出していた衣料品が、このようによその国で埋め立て処分されている現状に非常に驚きました。
ファストファッションのような、大量生産大量消費は大きな問題があります。
ファストファッション業界は安く商品を提供するため、縫製を途上国の労働者を使っています。
そして現地で働く労働者は、低賃金で劣悪な環境下で仕事をしています。
2013年にバングラデシュ起きた「ラナ・プラザの悲劇」では、複数の縫製工場が入った複合ビルが崩落し、死者1000人以上、負傷者2500人以上を出す大惨事が起きています。
洋服屋さんに行くと、可愛い服や素敵な服がたくさんあります。
でも洋服1枚を手に入れるにも、本当に着るのか、どれくらい着ることが出来るのか、よく考えたうえで購入したいと考えさせられました。